新しいセルパン、その後


新しいセルパンが手元に届いてほぼ一か月、本番は一つこなしましたがやっと少し慣れてきて判ってきたこともあるのでメモ。

1.吹きやすい!
なんだか当たり前のことを書いていますが、前のセルパンに比べて、問題のある音程の時に奏法を変えて調整しなければならないところが少なく、同じような吹き方で音程間を行き来できるのは大きいです。オクターブ間でズレが少ないのも特徴。これは楽器もそうですが、幾つか試した中のマウスピースの一つがフィットしているところもあります。

2.キーの長所、短所
今回Bナチュラル、F#、C#の3つのキーを付けてもらったのですが、結論から言ってとっても便利。特にそれぞれの音を単体で長く伸ばす時にはかなり安定します。一方いくつかの音は音のツボらしき位置が複数あったりして、正しい音程にはめるのにまだ慣れないところも。
3つのキーが加わることで指使い的には複雑になる部分もあり、前後の関係によっては6穴のセルパンと同じく、ベンディングや穴のあけ方で音程を調節したほうが容易い局面もあります。例えば、ドシドシドシラシドとフレーズが終わるような場合、指孔123456全部→Hキーのみを交互に行うよりも、全部押さえた状態でベンディングを使ったほうがはるかに容易、というかそれしかできなさそうな場合が挙げられます。
また、キーの位置が必ずしも僕の手にあっているというわけでもないので、このあたりの調整はもう少し時間がかかりそう。
セルパンの歴史についてかかれたものに、「キーが多くつけられることによって、そのキーに頼る奏者が多くなり、正しい音程が奏されない」という記述をみることがあるのですが、まさしくまずは6穴のシンプルなセルパンを演奏する技術を培ったのちに、キーは真価を発揮するように思います。フィンガリングで新旧どちらを使うべきか見極めるにはもう少し時間がかかりそうです。

しかし知らないうちにマウスピースが増殖している……。

少しずつ慣れてきている楽器ですが、来週セルパンを使う演奏会があるのでご案内を。古楽器と邦楽器による混合アンサンブル「アンサンブル室町」の公演です。アンサンブル曲3曲に乗っています。アンサンブルの中でのセルパンの音の通り方も、前回に比べて幾分違っています。去年から参加させていただいているアンサンブルですが、邦楽器と古楽器による現代曲ということで諸々バランスが難しいところなのですが、作曲家、アンサンブル共に少しずつこの変わった編成に慣れて対策が取れてきている感じ。

アンサンブル室町による「エドガー・ヴァレーズと室伏鴻に捧ぐ墓」
2015年12月22日(火)開場18:30 開演19:00、23日(祝・水)開場13:00 開演13:30
会場:北沢タウンホール https://kitazawatownhall.jp/
チケット:全席自由 一般4,000円/学生2,500円
助成:芸術文化振興基金/朝日新聞文化財団
後援:在日フランス大使館
詳しくはアンサンブル室町のページhttp://www.ensemblemuromachi.or.jp/#!varese/c3fc
若しくはフェイスブックのイベントページhttps://www.facebook.com/events/913329645424663/
をご覧ください。

アンサンブル室町によるセルパン紹介の動画
https://youtu.be/xlww5wSbjj4