カテゴリー別アーカイブ: 演奏会情報

02/18 OTTAVAサロンコンサート

パリ留学時代に大変お世話になったピアニスト、本田聖嗣さんにお誘いいただいて、渋谷区南平台にあるミュージックサロンエスプリでサロンコンサートを行います。最初に定番であるレイフ・ヴォーン=ウィリアムズの協奏曲を、というオーダーでしたので、この曲を中心に色々考えていたのですが、音出しをやっている間にあれよあれよとフランス歌曲が決まっていき、フランスもの(の編曲もの)とヴォーン=ウィリアムズという、私にしては非常に珍しいプログラムとなっています。
 考えてみれば、ヴォーン=ウィリアムズはなんだかんだとそれこそ毎日触っている曲だと思うのですが、人前で演奏会として演奏するのはひょっとすると帰国してからはじめて、凡そ14年ぶりかも知れません。書いていてちょっと引いてしまいましたが、高校生の時に初めて買ったチューバの楽譜がヴォーン=ウィリアムズとヒンデミットだった(というか、田舎ではそれしか売ってなかった)わけですから、ほぼ30年の付き合いのある曲なんですね。そういう長い付き合いになる曲がある、というのは不思議な気分です。未だに新しい発見もあり、難しい部分は相変わらず難しいのですが…。

OTTAVAサロンコンサート
■日時 2017年2月18日(土)
開演 15:00 (終演予定 17:00) アフターパーティー 18:00ごろまで
※終演後、希望者の方とともに、本田とゲストの方が選んだ、その日のテーマに合わせたお酒とともに、アフターパーティを開催します(事前予約制)。
■会場 ミュージックサロンエスプリ
東京都渋谷区南平台町17-6 SVAX南平台ビル3階
■出演 本田聖嗣 (ナビゲーション、ピアノ)
[ゲスト] 橋本晋哉(チューバ奏者・セルパン奏者)
■参加費 ¥3,500 (演奏会のみ)
¥5,000 (演奏会+アフターパーティ)
¥4,500 (演奏会+アフターパーティ、OTTAVAスポンサーシップ割引き)
 スポンサーシップ会員割引きは、ご本人に限らせていただきます。
 当日、必ずカードをご持参ください。
■申し込み 事前予約制(定員70名様)https://ottava.jp/salon/form2.htmlにて。

プログラム:

  1. クロード・ドビュッシー「風変わりなラヴィーヌ将軍」(チューバ、ピアノ)
  2. カミーユ・サン=サーンス:「象」(チューバ、ピアノ)
  3. フランシス・プーランク:「当たりくじ FP178」より(チューバ、ピアノ)
  4. エリック・サティ:「エレジー」「ブロンズの彫像」(セルパン、ピアノ)
  5. フランソワ・チュリエ:「反逆」(チューバ)
  6. モーリス・ラヴェル:「ハバネラ形式の小品」(チューバ、ピアノ)
  7. レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ:「チューバ協奏曲」(チューバ、ピアノ)
  8. フランシス・プーランク:「愛の小径」(チューバ、ピアノ):アンコール

12/25 アンサンブル室町による 「メリークリスマス エリック・サティ!」

今年で三回目の出演となるアンサンブル室町はヨーロッパの古楽器と日本の邦楽器からなる異色の混合アンサンブル。音量のバランスやピッチは勿論、発音やフレーズの捉え方も随分と違うので、色々と苦労するのと同時に随分と勉強にもなります。また、ちょっと脇にそれますが楽器を演奏しているとき(休んでいるときもですが)の邦楽器の皆さんの佇まいの美しさ!加えて今回は委嘱作曲者の一人でもある川島素晴さんとセルパン、法螺貝で嬉しい共演もありました(余談ながら傍からは面白くヘタウマに聞こえていた川島さんの法螺貝、実のところ驚異的な音程のコントロールでした)。
本番中のある個所で会場側の大きなトラブルがあり(ここには書きません、ご存知になりたい方はSNSで探してみてください)、その部分では準備も含めてしこりの残る演奏会となりましたが、不本意になった演奏を再演できっちり解消することが演奏家の務めだと思いますので、そのように働きかけていきたいと思っています。

東京現音計画#08終演

東京現音計画のプロデュース回も皆さんのご協力を経て終演いたしました。
プログラムはチューバを巡る録音(零奏)から五重奏の室内楽、ということで、特に田中さんと坂東さんの委嘱新作の二作は今後のチューバの室内楽を語る上で重要な作品を書いて戴いたのではないかと思います。

零奏:有馬純寿《橋本写真店》録音されたチューバのための(2016初演)
Sumihisa Arima, The Hashimoto’s Photoshop for a recorded tuba

独奏:松平頼暁《シミュレーション》(1974-75)
Yori-Aki Matsudaira, Simulation for tuba solo

二重奏:ベッツィー・ジョラス《三つの二重奏》(1983)
Betsy Jolas, Trois duos pour tuba et piano

三重奏:田中吉史《trio-effort》 (2016委嘱初演)
Yoshifumi Tanaka, trio-effort for tuba, saxophone and piano

四重奏:クリスチャン・ウォルフ《アウト-テイク》(2005)
Christian Wolff, Out-take for tuba solo and Other Instruments

五重奏:坂東祐大 《The Killing Joke》 (2016委嘱初演)
Yuta Bandou, Jeux Ⅱ[Balls], for tuba, saxophone, percssion, piano and electronics

平井洋さんがnoteに演奏会評を書いてくださいました(閲覧は¥200)。

東京現音計画#08:photos

12/19 東京現音計画#08

東京現音計画の演奏会は、プロデュースを作曲家や批評家などのゲストにお願いする回と、メンバーがプロデュースする回があり、8回目の演奏会となる今回は、私がプロデュースする演奏会です。今回はまだレパートリーとしてそれほど多くないトリオ、カルテット、クインテットのレパートリーも含め、私の演奏を素材として作られる予定のエレクトロニクスの作品=零奏も含め、室内楽のなかのチューバを零~五重奏でお楽しみいただく、という企画。

(最新情報:随時更新)
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12/11 「ジェルジ・リゲティ没後10年によせて」

日本現代音楽協会主催のリゲティの回顧展「ジェルジ・リゲティ没後10年によせて」@上野学園石橋メモリアルホールで、「アヴァンチュール」「ヌーヴェル・アヴァンチュール」の副指揮を担当させていただきました。はじめお話を頂いたときにはリハーサルの下準備と本番でのキュー出しが主な仕事と思っていたのですが、紆余曲折を経て出ずっぱりで声楽パートに対する補助として振ることになりました。最近、演奏家としての仕事では同じ曲を長い期間眺めるということも大変少ないなか、何カ月もの間すべてのパートを仔細に検討し、リハーサルの準備をし、進捗状況を確認して打ち合わせる仕事は大変に勉強になりました。また今回は歌い手のお三方は勿論、演奏家の方々、そして演出の大岡さん、俳優、踊り手、人形遣い、照明、映像の皆さん、多彩なジャンルの方とお仕事をさせていただいたことも大きな刺激となりました。下の写真は劇中に登場するゴーレムくん。練習当初まだまだパーツだけだった彼(彼女)がだんだん大きくなり成長していき、公演時に立派な姿となるのはまるで我が子の成長を見守るようでした!

11/25, 27 ドン・ジョヴァンニ

北とぴあ国際音楽祭「ドン・ジョヴァンニ」に、クラシカルバストロンボーンで参加させていただきました。
クラシカルバストロンボーンは(何回か書いたことがあるかも知れませんが)F管のシングルなので、丁度チューバのF管と管の長さは同じなのですが、細さや形状から鳴らし方、勿論マウスピースもかなり違います。ハンドルがついていますが7ポジションは一生懸命…。

07/14 東京現音計画#07

東京現音計画#07、無事終演いたしました。ご来場の皆さま、ありがとうございました。
今回の乗り番は
ハヤ・チェルノヴィン《十字路》(1975)
クリスチャン・ウォルフ《エクササイズ5》(1973-4)
ルイ・アンドリーセン《ワーカーズ・ユニオン》 (1975)
の3曲でした。次回はプレイヤーズ・セレクション担当回、チューバによる0重奏から5重奏までのレパートリーです。

東京現音計画#07:Photos

06/24 低音デュオ in Rogoba Ⅱ@ロゴバ

平河町の素敵な家具のお店「Rogoba」では「平河町ミュージックス」と題された演奏会がほぼ月一回のペースで催されているのですが、なんとすでに39回目!低音デュオはここでの演奏は2回目となります。昨年初演した湯浅譲二さんの《ジョルジョ・デ・キリコ》や、長らく再演していなかった中川俊郎さんの《3つのデュオローグ、7つのモノローグ、31の断片》を中心としたプログラムでした。

06/24 低音デュオ in Rogoba Ⅱ@ロゴバ

06/18 ピアノ曲《ゆたにたゆたに》初演

ピアニストの大井浩明さんは古楽から現代まで、ピアノを中心として様々な楽器を見事に操り、非常に刺激的なプログラムを次から次へと世に問うて我々を楽しませてくれる素晴らしい音楽家です。新作委嘱についても、時期を見据えて適切な方にお願いすると同時に、時に意表を突く若手や、現代音楽の文脈と少し違った方にも委嘱をすることで注目を集めています。その大井さんと何の気なしに最近の作曲家動向についてチャットをしていた時に、突然ピアノ曲の新曲を書かないか、とお話しを頂きました。
 今までもポチポチと作曲(のようなこと)をしてはいたのですが、このように機会を頂くことに最初はとても面食らって動揺していたのですが、大井さんのようなピアニストに自分の書いたものを弾いていただける機会という大変な魅力から、最終的にお引き受けすることとなりました。

連続ピアノリサイタル in 芦屋 2016 《先駆者たち Les prédécesseurs》

以下曲目解説。

●橋本晋哉:ピアノのための《ゆたにたゆたに》(2016)
  大井浩明さんの委嘱により作曲。タイトルの「ゆたにたゆたに」とは、ゆらゆらと漂い動くさまの意。万葉集に詠まれた、《我が情(こころ) ゆたにたゆたに 浮蓴(うきぬなは) 辺(へ)にも奥(おき)にも 寄りかつましじ》(作者未詳 万葉集 巻7-1352)に依っている(最初は「うきぬな」=「じゅんさい」が詠まれていることに興味を持ったのだが……)。曲はギヨーム・ド・マショー(1300-1377)のバラード《ご婦人よ、見つめないで下さい(Dame, ne regardes pas)》が基になっており、全体を通じてその構造は保ちつつも、多くの変形したモチーフによって修飾され、それらは原曲との間を行きつ戻りつする。(橋本晋哉)

後日改めて大井さんが録画してくださいました。